亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

3.めっき(メッキ)の記号による表示方法



自己触媒型の無電解めっき(無電解メッキ)を含む電気メッキの記号による表示方法について規定している、『JIS H 0404 電気めっきの記号による表示方法』においては、”めっき(メッキ)の記号による表示方法”に関して、以下のように規定されています。

【めっき(メッキ)の記号による表示方法について】

(以下、引用)


【めっきの記号による表示方法】

めっき(メッキ)の記号による表示方法は、”4.記号”に規定する記号を用い、(1)に示す順序による。
ただし、当分の間、(2)に示す順序によってもよい。
なお、特に表示の必要がない記号は、省略してもよい。


(1)
めっき(メッキ)の記号による表示方法(1)
注(2)電気めっき又は無電解めっきを表す記号。ただし、電気メッキと無電解メッキとによってメッキ層が構成されている場合には、最終メッキを表す記号。
注(3)ハイフン
注(4)斜線
注(5)多層メッキの場合には、素地に近いめっきの構成に左から右へコンマを付けて順に表示する。電気メッキと無電解メッキとによって構成されている場合で、注(2)の記号と異なるメッキでは、めっきの記号の前にそれを表す記号をハイフンを付けて表示する。
注(6)コロン

例1.: Ep-Fe/Cu20,Ni25b,Cr0.1r/:A
(電気メッキ、鉄鋼素地、銅メッキ20μm以上、光沢ニッケルメッキ25μm以上、普通クロムメッキ0.1μm以上、腐食性の強い屋外での使用)

例2.: Ep-Fe/Zn15/CM2:B
(電気めっき、鉄鋼素地、亜鉛めっき15μm以上、有色クロメート処理、通常の屋外での使用)

例3.: Ep-Cu/Ni5b,Cr0.1r/:D
(電気メッキ、銅合金素地、光沢ニッケルメッキ5μm以上、普通クロムメッキ0.1μm以上、通常の屋内での使用)

例4.: Ep-Fe/ELp-Ni15,ICr20/
(最終めっきが電気めっき、鉄鋼素地、無電解ニッケルめっき15μm以上、工業用クロムめっき20μm以上)

例5.: Ep-Al/Cu10,Ni10b,Cr0.1r/:D
(電気メッキ、アルミニウム合金素地、銅メッキ10μm以上、光沢ニッケルメッキ10μm以上、普通クロムメッキ0.1μm以上、通常の屋内での使用)


(2)
めっき(メッキ)の記号による表示方法(2)
注(7)メッキの厚さによる等級を表す記号[4.(5)めっきの厚さによる等級を表す記号]による。

例1.: Ep-Fe/Zn[2]/CM2:C
(電気メッキ、鉄鋼素地、亜鉛メッキ2級、有色クロメート、湿度の高い屋内での使用)

例2.: Ep-Cu/Cr[3]/:B
(電気めっき、銅合金素地、ニッケル・クロム系めっき3級、通常の屋外での使用)