耐磨耗試験/耐食性試験
電気めっき及び関連処理用語において、”h) 試験及び検査”に分類されている用語のうち、『耐磨耗試験』、『耐食性試験』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”h) 試験及び検査”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『耐磨耗試験』、『耐食性試験』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 h) 試験及び検査 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > h) 試験及び検査
番号: 8005
用語: 耐磨耗試験
定義:
磨耗に対する抵抗性を調べる方法。
参考:
JIS H 8503(※1) には、往復運動磨耗試験方法、平板回転磨耗試験方法、両輪駆動磨耗試験方法など、5種類の試験方法が規定されている。
対応英語(参考):
abrasion test,
wear resistance test
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > h) 試験及び検査
番号: 8006
用語: 耐食性試験
定義:
屋外、人工的腐食環境などに試料を暴露し、その耐食性を調べる方法。
参考:
JIS H 8502(※2) には、屋外暴露試験方法、連続噴霧試験方法、サイクル試験方法、コロードコート試験方法、ガス腐食試験方法が規定されている。
対応英語(参考):
corrosion resistance test,
corrosion test
(※1)
耐磨耗試験について規定されている、JIS H 8503 は以下になります。
JIS H 8503
めっきの耐磨耗性試験方法
この規格では、電気めっき(電気メッキ)の耐摩耗性試験方法について規定されており、化学めっき(無電解メッキ)にも適用することができます。
耐磨耗試験の試験方法の種類としては、往復運動磨耗試験方法、平板回転磨耗試験方法、両輪駆動磨耗試験方法のほかに、砂落し摩耗試験と噴射摩耗試験が規定されています。
(※2)
耐食性試験について規定されている、JIS H 8502 は以下になります。
JIS H 8502
めっきの耐食性試験方法
この規格では、めっき(メッキ)及びそれを施したものの耐食性試験方法について規定されています。
なお、めっき(メッキ)とは、電気メッキ、無電解メッキ、気相めっき(真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、化学蒸着)及び溶融めっきなどをいいます。
めっきの耐食性試験方法の種類には、以下が規定されています。
a)屋外暴露試験方法
1)直接暴露試験方法
2)遮へい暴露試験方法
b)連続噴霧試験方法
1)中性塩水噴霧試験方法
2)酢酸酸性塩水噴霧試験方法
3)キャス試験方法
c)サイクル試験方法
1)中性塩水噴霧サイクル試験方法
2)人工酸性雨サイクル試験方法
d)コロードコート試験方法
e)ガス腐食試験方法
1)二酸化硫黄ガス試験方法
2)硫化水素ガス試験方法
3)塩素ガス試験方法
4)混合ガス試験方法