亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

電解酸化法/還元処理/濃縮回収



電気めっき及び関連処理用語において、”g) 排水処理”に分類されている用語のうち、『電解酸化法』、『還元処理』、『濃縮回収』のJIS規格における定義その他について。

亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”g) 排水処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『電解酸化法』、『還元処理』、『濃縮回収』などの用語が定義されています。

電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 g) 排水処理 】


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > g) 排水処理

番号: 7022

用語: 電解酸化法

定義:
排水を電気分解
(※1)することによって、陽極でイオン化又は化合物を酸化する方法。

対応英語(参考):
electrolytic oxidation method


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > g) 排水処理

番号: 7023

用語: 還元処理

定義:
(排水処理において)重金属
(※2)を含むめっき排水を処理しやすくするため、還元剤(※3)を用いて処理する方法。
参考:
例えば、クロム系排水処理法の一つとして、重亜鉛酸ソーダ(NaHSO2)で六価クロムを三価に還元して処理する。
還元後はアルカリ剤で水酸化クロムとして除去する。

対応英語(参考):
reduction treatment


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > g) 排水処理

番号: 7024

用語: 濃縮回収

定義:
希薄なイオン濃度の水溶液をイオン交換樹脂に吸着させ、比較的高濃度で回収する方法。

対応英語(参考):
concentration recovery


(※1)
電気分解とは、単に電解ともいい、一対の電極を電解質溶液などのイオン伝導体に挿入し、外部電源から電流を流して化学変化を起こさせる操作のことです。

(※2)
重金属とは、比重が4〜5以上の金属約60種の総称です。

(※3)
還元剤とは、他の物質を還元させるための添加剤(めっき皮膜の特性を向上させる目的で、めっき浴その他の処理液に添加する物質)のことです。