自然発色陽極酸化/陽極酸化皮膜の封孔処理/染色
電気めっき及び関連処理用語において、”f) 関連表面処理”に分類されている用語のうち、『自然発色陽極酸化』、『陽極酸化皮膜の封孔処理』、『染色』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”f) 関連表面処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『自然発色陽極酸化』、『陽極酸化皮膜の封孔処理』、『染色』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 f) 関連表面処理 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > f) 関連表面処理
番号: 6014
用語: 自然発色陽極酸化
定義:
染料・顔料を用いないで陽極酸化処理だけで発色させる方法。
対応英語(参考):
integral colour anodizing,
self-colour acodic oxidation
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > f) 関連表面処理
番号: 6015
用語: 陽極酸化皮膜の封孔処理
定義:
陽極酸化によって生成した多孔性皮膜のあな(孔)を封じ、耐汚染性、耐食性などの物理的化学的性質を改善する処理の総称。
対応英語(参考):
sealing of acodic oxide coating
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > f) 関連表面処理
番号: 6016
用語: 染色
定義:
陽極酸化皮膜の多孔性を利用して、その皮膜に染料を吸着させる方法。
対応英語(参考):
dyeing
(※1)
吸着とは、気相又は液相中の物質がその相と接する他の相(液相又は固相)との界面において、相の内部と異なる濃度を保って平衡に達する現象のことです。
また、アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の封孔度試験方法として、染料吸着試験については、以下のJIS規格があります。
JIS H 8683-1
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の封孔度試験方法−第1部:染料吸着試験