エージング/リフロ処理/フュージング
電気めっき及び関連処理用語において、”e) 後処理”に分類されている用語のうち、『エージング』、『リフロ処理』、『フュージング』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”e) 後処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『エージング』、『リフロ処理』、『フュージング』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 e) 後処理 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > e) 後処理
番号: 5017
用語: エージング
定義:
一定の条件下に長時間置いて、所定の状態にする操作。
対応英語(参考):
aging,
ageing
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > e) 後処理
番号: 5018
用語: リフロ処理
定義:
すず(※1)又ははんだめっき後、光沢化、ウイスカ(※2)防止及び密着性を向上させるために過熱して溶融させる処理。
対応英語(参考):
reflow treatment
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > e) 後処理
番号: 5019
用語: フュージング
定義:
はんだめっきを溶融させた後、再凝固させる操作。
対応英語(参考):
fusing
(※1)
すずめっき(すずメッキ)とは、すずイオンやすず錯イオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属すずを析出させる処理のことです。
すずめっき(すずメッキ)に関連するJIS規格には、以下などがあります。
JIS C 2507
電機バインド用すずめっき非磁鋼線
JIS C 3151
すずめっき硬銅線
JIS C 3152
すずめっき軟銅線
JIS H 8619
電気すずめっき
JIS H 8619(電気すずめっき)では、電気部品などのはんだぬれ性、防食性などの向上の目的で金属素地上に行った有効面の電気すずめっき(電気すずメッキ)について規定されています。
ここで言う電気すずメッキには、電気メッキされた光沢又は無光沢若しくは電気めっき後に溶融処理によって溶融光沢化されたメッキを含みます。
(※2)
ウイスカとは、単結晶の微小金属繊維成長物のことです。
貯蔵中若しくは使用中、自然に発生し、又は、めっき処理中に生成することがあり、すずめっきなどに生成しやすいものです。