ポーラスクロムめっき/微小不連続/多孔率
電気めっき及び関連処理用語において、”d) めっき処理”に分類されている用語のうち、『ポーラスクロムめっき』、『微小不連続』、『多孔率』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”d) めっき処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『ポーラスクロムめっき』、『微小不連続』、『多孔率』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 d) めっき処理 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理
番号: 4022
用語: ポーラスクロムめっき(※1)
定義:
あらかじめ表面を粗にしてクロムめっきをするか、又はメッキ後その表面をエッチングによって多孔性とし、油の保持性を与えるクロムメッキ。
対応英語(参考):
porous chromium plating
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理
番号: 4023
用語: 微小不連続
定義:
微細な割れ又は微小なあな(孔)。
対応英語(参考):
microdiscontinuity
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理
番号: 4024
用語: 多孔率
定義:
ポーラスクロムめっき面の任意の面積内において、割れ又はあな(孔)の占める面積の割合を百分率で表したもの。
対応英語(参考):
porosity rate
(※1)
JIS H 8615(工業用クロムめっき)では、ポーラスクロムめっき(ポーラスクロムメッキ)については以下のように規定があります。
【ポーラスクロムめっき(ポーラスクロムメッキ)】
めっきの表面に、溝又は孔を形成させたもの。
次の二つのものがある。
1)エッチングタイプ
メッキ後、電解的にエッチングを施して多孔性にしたもの。
チャンネル、ピンポイント及びインターメジエートタイプがある。
2)ナーリングタイプ
素地を機械的に多孔性に加工し、これをメッキ面に反映させたもの。
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