亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

ブラスト法/液体ホーニング/バニシ仕上げ,バニッシング



電気めっき及び関連処理用語において、”c) 研磨及び前処理”に分類されている用語のうち、『ブラスト法』、『液体ホーニング』、『バニシ仕上げ,バニッシング』のJIS規格における定義その他について。

亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”c) 研磨及び前処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『ブラスト法』、『液体ホーニング』、『バニシ仕上げ,バニッシング』などの用語が定義されています。

電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 c) 研磨及び前処理 】


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3040

用語: ブラスト法

定義:
加工面に固体金属、鉱物性又は植物性の研磨材
(※1)を高速度で吹き付け、表面を清浄化、磨耗若しくは硬化させる方法。
参考:
対応国際規格では、使用する研磨材などの種類によって、
・アブレシブブラスト(abrasive blasting)
・ビードブラスト(bead blasting)
・ガラスビードブラスト(glass bead blasting)
(※2)
・カットワイヤブラスト(cut wire blasting)
・グリットブラスト(grit blasting)
・サンドブラスト(sand blasting)
(※3)
・ショットブラスト(shot blasting)
(※4)
・ウエットブラスト(wet blasting)
の用語を規定している。

対応英語(参考):
blasting


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3041

用語: 液体ホーニング

定義:
微粒の研磨材を加えた水又はそれに適切な腐食抑制剤を加えたものを金属製品に吹き付けて清浄にし、同時になし地仕上げ
(※5)にする方法。

対応英語(参考):
liquid honing


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3042

用語: バニシ仕上げ,バニッシング

定義:
表面層を除去せず、圧力をかけてこすって表面を平滑にする方法。
参考:
研磨処理法の一種。

対応英語(参考):
burnishing


(※1)
ブラスト処理用に用いられる研磨材については、以下のJIS規格などがあります。

JIS Z 0311
ブラスト処理用金属系研削材

JIS Z 0312
ブラスト処理用非金属系研削材

(※2)
ガラスビードブラストは、小さい特殊なガラスビーズを、表面に清浄に又は硬くするために、金属表面に噴射させる処理です。

(※3)
サンドブラストは、圧縮空気又は遠心力などで、砂又は粒状の研削材を品物に吹き付けて行う表面処理です。

(※4)
ショットブラストは、圧縮空気又は遠心力などで、ショット、カットワイヤなどを品物に吹き付けて行う表面処理です。

(※5)
なし地仕上げ(梨地仕上げ)とは、表面に機械的又は化学的処理によって微細な凹凸を均一に形成させた、無方向性のつや消し仕上げのことです。