亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

電解研磨法/化学研磨法/油性研磨剤



電気めっき及び関連処理用語において、”c) 研磨及び前処理”に分類されている用語のうち、『電解研磨法』、『化学研磨法』、『油性研磨剤』のJIS規格における定義その他について。

亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”c) 研磨及び前処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『電解研磨法』、『化学研磨法』、『油性研磨剤』などの用語が定義されています。

電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 c) 研磨及び前処理 】


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3004

用語: 電解研磨法(※1)

定義:
金属表面を特定溶液中で陽極溶解し、平滑な光沢面とする方法。

対応英語(参考):
electropolishing


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3005

用語: 化学研磨法(※1)

定義:
金属表面の平滑さを改善するため、種々の組成の溶液中に浸漬し、平滑な光沢面とする方法。

対応英語(参考):
chemical polishing


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > c) 研磨及び前処理

番号: 3006

用語: 油性研磨剤

定義:
研磨剤を主成分とし、これに脂肪酸、鉱油、金属石けんなどを混合した研磨剤。
参考:
棒状と液状のものとがある。

対応英語(参考):
buffing compound,
grease base buffing bar


(※1)
電解研磨は、バフ研磨などの物理的研磨(機械研磨)に比べると、小さく細かい凸凹には非常に有効で光沢は出やすいですが、キズや比較的大きな凸凹は苦手であるのが一般的等の特徴があります。
特にオーステナイト系ステンレスやアルミニウムなどの表面の光沢・平滑化に良く使われています。
化学研磨は、電気を使わず化学研磨薬品へ浸漬して金属表面を溶かして研磨し、表面の平滑化・光沢を実現する処理ですが、電解研磨よりも更に細かい部品の研磨に適しているのが一般的です。