アノードバッグ/隔膜/シールド
電気めっき及び関連処理用語において、”b) 処理剤及び設備器具”に分類されている用語のうち、『アノードバッグ』、『隔膜』、『シールド』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”b) 処理剤及び設備器具”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『アノードバッグ』、『隔膜』、『シールド』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 b) 処理剤及び設備器具 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > b) 処理剤及び設備器具
番号: 2019
用語: アノードバッグ
定義:
陽極スライム(※1)が被めっき物に影響を与えないように陽極を包む袋。
対応英語(参考):
anode bag
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > b) 処理剤及び設備器具
番号: 2020
用語: 隔膜
定義:
陽極部分と陰極部分とを分離する多孔性又は透過性の膜。
対応英語(参考):
diaphragm
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > b) 処理剤及び設備器具
番号: 2021
用語: シールド
定義:
a)陽極又は陰極上の電流分布を改善するように置いた不導体の障害物。
b)不導体物を間に置いて、陽極又は陰極上の電流分布を変える操作。
対応英語(参考):
shield
(※1)
陽極スライムとは、金属を陽極にして電解(電気分解ともいい、一対の電極を電解質溶液などのイオン伝導体に挿入し、外部電源から電流を流して化学変化を起こさせる操作)したとき、電気化学的に溶解しない残渣(残さ)のことです。