亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

表面処理/化学めっき法/化成処理/拡散処理



電気めっき及び関連処理用語において、”a) 一般”に分類されている用語のうち、『表面処理』、『化学めっき法』、『化成処理』、『拡散処理』のJIS規格における定義その他について。

亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”a) 一般”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『表面処理』、『化学めっき法』、『化成処理』、『拡散処理』などの用語が定義されています。

電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 a) 一般 】


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般

番号: 1001

用語: 表面処理

定義:
材料の表面を改質すること。
参考:
表面の状態を変えることによって、表面の性質を変えたり、新しい機能を付加する。

対応英語(参考):
surface treatment,
surface finishing


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般

番号: 1002

用語: 化学めっき法

定義:
金属又は非金属表面に金属を化学的に還元析出させる方法。
参考:
置換法、化学還元法、熱分解法とがあり、置換法は浸せきめっきと接触めっきとに、また化学還元法は自己触媒めっきと非触媒めっきとに分けられる。

対応英語(参考):
chemical plating,
electroless plating


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般

番号: 1003

用語: 化成処理

定義:
化学及び電気化学的処理によって、金属表面に安定な化合物を生成させる処理。
参考:
りん酸塩処理
(※1)、クロメート処理(※2)、黒染処理などがある。

対応英語(参考):
conversion treatment


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般

番号: 1004

用語: 拡散処理

定義:
a)下地表面に別の金属又は非金属を拡散させて、表面層を作り出す方法。
b)電気めっきでは、皮膜及び素地金属、又は二つ以上の皮膜間で合金化若しくは金属間化合物を形成するための熱処理。

対応英語(参考):
diffusion treatment


(※1)
りん酸塩処理とは、りん酸塩を含む水溶液で、化学的に皮膜を生成させる方法のことです。

(※2)
クロメート処理とは、クロム酸又は重クロム酸塩を主成分とする溶液中に品物を浸せきし、化学的に防せい皮膜を生成させる方法のことです。