輪率/錯塩/錯イオン/複塩
電気めっき及び関連処理用語において、”a) 一般”に分類されている用語のうち、『輪率』、『錯塩』、『錯イオン』、『複塩』のJIS規格における定義その他について。
亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”a) 一般”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『輪率』、『錯塩』、『錯イオン』、『複塩』などの用語が定義されています。
電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 a) 一般 】
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般
番号: 1021
用語: 輪率
定義:
電解液(※1)に電流を流したときに特定のイオンが運ぶ電流の割合。
対応英語(参考):
transference number,
transport number
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般
番号: 1022
用語: 錯塩
定義:
2種類以上の塩が化合してできた塩で、水に溶かしたとき錯イオンに解離して、構成要素のイオンを生成しない塩。
対応英語(参考):
complex salt
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般
番号: 1023
用語: 錯イオン
定義:
電解質錯体が解離したときに生じるイオン。
対応英語(参考):
complex ion
分類: 電気めっき及び関連処理用語 > a) 一般
番号: 1024
用語: 複塩
定義:
2種類以上の塩が化合してできた塩で、水に溶かしたとき、もとの成分の塩と同じイオンに解離する塩。
対応英語(参考):
double salt
(※1)
電解液とは、電解質溶液ともいい、電解質(水などの溶媒に溶けてイオン化し、その溶液が電気伝導性をもち、電流を流すと電気分解現象を起こす物質)を水などの溶媒に溶かした溶液のことです。
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